冷蔵・冷凍車を買取に出す場合に査定員が見るポイントとは!!
庫内の温度を一定に保つことができ、主に、アイスクリームや冷凍食品、生鮮食品、医薬品、化学薬品など、
冷蔵・冷凍車を買取に出す場合に査定員が見るポイントとは!!
庫内の温度を一定に保つことができ、主に、アイスクリームや冷凍食品、生鮮食品、医薬品、化学薬品など、低温物流の要となっている冷蔵・冷凍車ですが、買取に出す場合に査定員はどのようなポイントを重視して査定額を決定するのでしょうか。
また、査定を受ける場合には、どのような査定アップポイントがあるのでしょうか。
ここでは、冷蔵・冷凍車の査定員が見る査定ポイントや、買取価格アップのためのメンテナンスについてまとめてみました。
冷蔵・冷凍車の査定員が見る査定ポイントとは
冷凍種類
冷蔵・冷凍車の冷蔵・冷凍方法には大きく分けて3種類あり、キャブ内に備えてあるサーモスタットにより希望温度に設定が可能な「機械式」、機械式同様に希望温度設定が可能で、-40℃以下の設定も可能な「窒素式」、庫内温度が冷凍板の凍結温度範囲の「蓄冷式」があります。
冷蔵・冷凍車の査定ポイントとして、やはり温度設定の有無が重要となり、査定額を大きく左右します。また、設定可能温度も重要で-30℃まで設定可能であれば査定員からの評価が上がります。
ですので、庫内の温度設定が可能な「機械式」と「窒素式」が査定アップに有利と言えます。
冷蔵・冷凍機能
冷凍・冷蔵車の査定ポイントはなんといっても冷蔵・冷凍機能の状態です。ですので、庫内がいつもより冷えていないと感じたら要注意です。
冷凍車の場合は最低でも庫内が-18℃程度、冷蔵車の場合は+4度程度まで下がらないと積載している荷物を正常に保存することができません。
確認方法は、庫内の背面下部分あるいは側面奥部分を実際に触ってみて「温かい」かを確認します。というのも、この部分は放熱機が入っている場所で、異常がなければ冷媒ガスが気体から液体に変化し、温かくなっているはずです。
この部分が温かくない場合は、冷媒ガスの漏れや、圧縮機(コンプレッサー)が停止している可能性があります。もしも、冷媒ガスの漏れや圧縮機が故障している場合は、かなりの高額となる修理費用が発生しますので、査定額に大きな影響があります。
車輌サイズ
中型から小型、特に積載量が1tから3tクラスの冷蔵・冷凍車の需要が高く、もちろん需要が高い1tから3tクラスの冷蔵・冷凍車は査定員からの評価が上がる傾向にあります。
床の素材・形状
床の素材には、「キーストン」、「ステンレス」、「アルミ」、が使用されていますが、素材が「キーストン」である場合は評価が上がります。
また、床の形状には通常の場合、平らな床が多いのですが、T型になっており「ジョルダーレール」が入っているパレット移動が可能なタイプは需要が高く査定員からの評価が上がります。
スタンバイ機能の有無
エンジン停止時でも外部電力からの電力供給で冷凍運転が可能となる「スタンバイ機能」によって、事前に庫内を冷却しておくことや、夜間などに前もって荷物の積み込みが可能となりますので、スタンバイ機能が有ることで査定員からの評価が上がります。
人気メーカー
冷凍機メーカーとして、「菱重コールドチェーン」と「東プレ」は人気が高く、需要が高いですので査定員からの評価が上がります。
冷蔵・冷凍車の査定アップポイントとは
冷蔵・冷凍車の冷蔵・冷凍機器に関してのメンテナンスは設備を熟知した専門的な技術・知識が必要となりますので、冷蔵・冷凍機械に関してのメンテナンスを素人が行うことは、大きなトラブルに発展する可能性がありますので、お勧めできません。
ですので、無理に冷蔵・冷凍機械は触らずに、可能な範囲のメンテナンスを行いましょう。
庫内の清掃
やはり、食品や医薬品などの人が口にする物を運搬することが多い冷蔵・冷凍車は清潔感が大切です。ですので、庫内のキレイさや臭いは、重視して査定されますので、キレイに清掃するようにしてください。
庫内の床や側面は調理器具や暖房機器専用の業務用洗剤で磨き、カビや水垢が発生している場合は、車輌専用特殊洗剤ハイトールなどを使用して落とすようにしてください。
庫内を専用洗剤で清掃することで、ある程度の臭いは削除されると思いますが、それでも臭いが残っている場合は、冷却器のアルミフィンの汚れが原因の可能性があります。この場合は、アルミフィン専用のクリーナーを使用してキレイにして下さい。
車内の清掃
庫内の清掃も大切ですが、車内の清掃も重要なポイントです。
その中でも査定ポイントはシートのシミや室内の臭いです。シートにシミがある場合は、シミ取りなどを行ってできるだけシミを消すようにして、タバコ臭などの悪臭がある場合は、消臭剤などを使用して臭いを消すようにしてください。
まとめ
今回は、冷蔵・冷凍車の査定ポイントや査定アップのためのメンテナンスについて解説していきましたが、車輌をキレイにすることで、大切に扱われていたとみなされて査定員からの評価がグッと上がります。
高額査定を獲得すためにも、査定前には査定アップのためのメンテナンスを行うようにしてください。